つりビットラストライブ、そして長谷川瑞さんへの思い。

 

 

1.まえがき  

3月24日、つりビットが解散した。

 

PASSPO、ベビレ、チャオベラ、チキパなど、自分も行ったことのある有名どころのアイドルグループの解散ラッシュが昨年から続いており、つりビットも仲間入りを果たしてしまった。

 

ひとつ違うのは、自分がラストライブに足を運んだという点である。

 

ラストライブを終えて数日経ち、気持ちが色あせないうちにブログに書き残そうと思い、筆をとった次第である。

 

2.ラストライブに参加するまで

実はラストライブ以前につりビットの現場に行ったことは数えるほどしかない。

 

2014.8.10 『踊ろよ、フィッシュ。』リリースイベント@タワレコ名古屋PARCO

2017.1.3  NEW YEAR PREMIUM PARTY(冬TIF)

2017.8.19 ミュージックパーク 〜Girls & Music Theater Vol.7

2018.3.4  『不思議な旅はつづくのさ』リリースイベント@HMV渋谷

2019.1.3  NEW YEAR PREMIUM PARTY(冬TIF)

2019.3.18 『プリマステラ』リリースイベント@タワレコ錦糸町

 

なんとたったの6回である。初めて見てから4年半で6回だから相当少ない、少なすぎる。しかも最初の『踊ろよ、フィッシュ。』リリイベはフラットな床でミニライブだったものだから、ステージ中は一切姿が見えず、入退場しか捕捉できなかった。

 

ただ、2年半ぶりの再会となった2017年の冬TIFで、『爆釣御礼』がものすごく楽しく、そして小さい体を目いっぱい使い、とても素敵なダンスを踊る長谷川瑞さん(以下みーちゃん)に釘付けになった。あまりに高まったのでリプ祭りでもそのように伝えた。

 

 

 

ぼくはアイドルにおいてダンスが好きかどうかが最大の判断基準で、その発端となったのが清水佐紀さん(Berryz工房)なのだが、数多のアイドルの中で清水佐紀さんの次にみーちゃんのダンスが好きなのである。それほどまでにみーちゃんのダンスは素敵なのに、本人はダンスが秀でていると思っていないふうであり、首をかしげるばかりである。そんなに好きならじゃあなんであまり現場に行かなかったのかというと、自分でもよくわからないし誠に愚かであったと思うしかない。

 

いつしか疎遠になって、時は2019年3月18日。夜に友人と飲みの約束があったのだが、その前に錦糸町でつりビットのリリイベを見られることを知り、足を運んだ。なんとラストリリイベだったので、満員も満員で店内が人であふれかえっていた。週末にラストライブが控えていることもあり、オタクのコールも悔いがないように懸命に叫んでいる感じがして、どこかもの悲しさを感じ、メンバーは覚悟を決めて歩みを進めているような大人っぽさと切なさをまとっていて、胸がきゅっと締め付けられる感じがした。そして、相変わらずみーちゃんのダンスは最高にぼく好みで素敵で、このダンスが今日限りで見られなくなるのは嫌だ、絶対に嫌だ、あと一回だけでも見たい、そう思った。

 

すでにラストライブは完売しており、どうにか行けないものかとツイッターで検索したところ余らせている人を発見し、チケット確保に成功。こうしてラストライブへの道を拓いたのである。

 

3.ラストライブ

 

正直、唯一所持しているつりビットワークスである2ndアルバム『BLUE OCEAN FISHING CRUISE』に収録されている曲以外はほぼ知らないレベルの状態で参戦したので、知らない曲はたくさんあった。それでも、ぼくの数少ないつりビットとの思い出を彩っている曲がたくさん聴くことができた。

 

出会いの曲である『踊ろよ、フィッシュ。』

カーステで流してMIX叫びながら通勤した『裸足のマーメイド』『Chuしたい』

冬TIFで聴いて好きになった『渚でラテアート』『爆釣御礼』『My Victory』『Get Ready Get a Chance』

みーちゃんセンターの『ニガシタサカナハオオキイゾ』

ラストリリイベで胸に刺さった『真夏の天体観測』『ラムネ色のスケッチ』『終わらない Summer Breeze』

 

そして、つりビットの曲で一番好きな『カモメペリカンストーリー』

カモペリのイントロが流れた瞬間から涙が止まらなかった。数回しか足を運んでいないのに、まるで待っていてくれたかのようにセトリにあって、やさしく包み込んでくれた。

 

「あなたがもしも夢にやぶれ、傷ついたならば 私は急いで、あなたのもとへと そんな、カモメペリカンストーリー」

 

いまぼくは、意を決して東京に出てきて就いた仕事をものの半年もせずに諦めて、違う職に就くことになっている。いろんなことを考えて出した結論ではあり、後悔はほぼないのだが、逃げたといわれても仕方のない短期間での転職であり、気にならないといったらうそになる。

 

そんなぼくにそっと寄り添ってくれる曲がカモペリで、そしてまさしくこの歌詞のところで、みーちゃんがぼくに向けて手を差し伸べてくれた気がして、ほんとうに救われたのである。

 

こんな素敵な人に携わった時間はあまりにも短すぎた。そう気づくのもものすごく遅かった。でも、この最高のラストライブを通じてぼくに芽生えた感情は「間に合った」なのである。

 

たぶん、ラストライブに参加しなかったら、つりビットは「ちょっと関心があったアイドル」で終わっていたであろう。でも、ラストライブに参加してからというもの、みーちゃんのラストブログを読んで泣きじゃくってそのまま寝落ちしたり、アルバム買ってほかの曲はダウンロードして全曲かき集めたり、この秋は紅葉を見に長岡(みーちゃんの出身地)のもみじ園に行こうと目標を立てたりと、今からでも遅くないからつりビットを、そしてみーちゃんを愛していこうという気持ちに駆られているのである。いま、つりビットはぼくの中で「かけがえのないアイドル」になっている。

 

最後のあいさつでカツオ・・・じゃなくて竹内夏紀さんが以下のように語った。

 

 

つりビットにはたくさんの想いが詰まったとっても素敵な曲があるので、その曲を皆さんに授けます。それを聴き続けてくれれば、つりビットはずっと生き続けます。つりビットの曲は皆さんの傍にあるもので、皆さんの生活に溶け込むものだと思って歌ってきました。明日以降は5人はつりビットではなくなってしまいますが、次の夏も、次の秋も、次の冬も、皆さんといっしょに私たちの気持ちと曲は傍にいるので、聴いてあげてください(引用元 https://www.excite.co.jp/news/article/Oricon_2132242/?p=6)

 

 

あまりにも遅すぎた。でも間に合わないなんてことはない。なぜかというとぼくの中でつりビットはずっと生き続けるから。それに気づかせてくれたラストライブであった。

 

4.おわりに

 

最後に書きたいのは、みーちゃんへの思い。正直気恥ずかしいけれど、みーちゃんに読んでもらいたいと思ってこのブログを書いているところもあるので・・・

 

アイドルで最重要なのはダンス、と考えているぼくにとって、みーちゃんは文句のつけどころがないアイドルです。153cmの小さなからだでも、ステージではだれよりも大きく見えたし、動きも細やかで、楽しそうに踊ってて、大好きです。ダンスがみーちゃんに踊ってもらえて喜んでいます。振付した人も目を細めていることと思います。あなたはダンスを苦手だというけれど、だれよりも自信をもっていい部分です。あなたのダンスを見ているとき、ぼくはいつも幸せになるのですから。

 

なかなか現場に足を運んでいなかったぼくにでも、リプ祭りのときには文字数いっぱいにお返事をくれて、とてもうれしかったです。やさしいみーちゃんだから、みんなにそうしていたでしょう。大変だったと思いますが、そのぶんとっても思い出に残っています。ありがとう。

 

乃木坂が好きっていうところに共通点を持ててうれしかったです。まりっかの推しタオルとか、しゃべくりの感想とか、リプ祭りのときも話題に出してみました。エトランゼの写真持ってリリイベ行ったのも懐かしいなぁ。

 

リプでは好きだとか素敵だとかよく言っていたのに、口ばっかりで全然会いに行ってなくてごめんね。間に合ったとは思ってるけど、悔やみはたくさんあります。だから、これからも好きでいます。もしもあなたが表舞台に戻ってきたときには、胸張って好きですって言えるように、ぼくも日々を頑張りますね。

 

ありがとうつりビット。ありがとうみーちゃん。これからもどうぞよろしく!